2011年1月15日土曜日

やすりがけの加減

先日、岩井さんのところで色々な技術を手取り足とり教えて頂いた。
教えて頂いてすぐ出来るのならば、なにも問題はないのだが、とんでもない。
一つ一つがそれぞれ簡単に見えて一つとして簡単なものはないのだ。
 
そのうちの一つ、やすりがけ。
その名のごとし、やすりをかける。
昔、図工や技術の時間に木をやすりがけした事はあったが、鉄は初めて。
 
基本は、ぶれないこと。
まっすぐ押して、まっすぐ引くこと。
これだけのことが、かなり難しい。
 
当たり前だけれど、手だけでは動かない。
からだの動きをそのまま真似てもやすりはぶれぶれである。
下半身から伝わる、手と足の微妙な連動。
必要な集中。
必要量だけ、こめていく。
 
うっすらと、丸みをおびていた面が徐々に平面に変っていく。
いくらやっても波打ってしまっているその面を、最後は岩井さんに仕上げて頂いた。
 
「手加減」
という言葉が良く合う。
手加減は、からだ加減である。
 
 
 
 

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